枇杷の王国日記

日本ビワ温圧療法師会本部によるブログ。ビワに関する情報、健康情報、活動などを随時配信。

ビワ療法が教える病気との付き合い方『生老病死』

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 皆さんこんにちわ、王国スタッフのSです。

 薬理作用が豊富なビワは、古くは奈良時代から民間療法として用いられてきました。その原点は、奈良時代光明皇后の発願により、聖徳太子の手によって設置された『施薬院(せやくいん)』に見ることが出来ます。薬草などを栽培し、諸国より献上させた薬草を無料で施しました。仏教の教えに基づき、病める人々を救済する施設として、日本初の収容型施設、日本初の社会福祉施設だと考えられています。

  この施薬院では、光明皇后自らが病人の看護にあたったとされ、その際にビワの葉を用いた療法が行われていました。ビワは別名『大薬王樹(だいやくおうじゅ)』と言われ、仏教の経典にもその薬効が示されています。

 日本古来から続くビワ療法は、仏教と共に寺院を中心に施されていた歴史があります。当時の日本にとって、仏教と共に海外からもたらされる医療の知識は、常に最新のものでもあったからです。

 転じて、病気の考え方や付き合い方について、ビワ療法は仏教的な教えをもって『カラダの治療』と『ココロの治療』を必ずセットで考えてきました。

 生きていくうえで、自分の思い通りにできないことがある

 『なぜ自分だけが病気で苦しまなければならないのか』、『なぜあんなに良い人が癌で亡くならなければならないのか』、病気に罹った時に誰しもの心によぎる気持ちではないでしょうか。ビワ療法では、この時のココロのケアを大事にしています。

 生まれてくること、老いること、病むこと、死ぬことの4つの悩み。これらを生老病死(しょうろうびょうし)と言い、どんな人でも思いのままにできない、人の根本的な悩みだと考えられています。

 これに『愛する人と別れること』『恨み憎む人と出会ってしまうこと』『求めるものが手に入らないこと』『ココロとカラダが、自分の思い通りにできないこと』の4つの悩みを合わせて四苦八苦(しくはっく)と呼ぶのです。使い慣れたこの言葉に、こんな意味があったなんて、私も最近まで知りませんでした。

 苦とは、苦しみという意味ではなく、思い通りにならないという意味です。

『受け入れること』と『諦めること』は違う

 ビワは民間で広く用いられてきましたが、いわばセルフメディケーション(自己治療)の原点です。まずは、大病を患う前に、しっかりと自分で健康管理をしなくてはいけません。ビワの種を毎日食べる、普段からお酢を摂る、ちょっと痛みがある時はビワの葉のエキスを塗る、ビワのお灸(ビワキュー)をすることだと思います。

 それでも、思い通りにならない大病を患うこともあるでしょう。しかして、いざ大病をしたからといって嘆き悲しむのではなく、受け入れて先に進むことが肝心だという事ではないでしょうか。

 気持ちが後ろ向きだと、精神的にも肉体的にも、どんどん元気がなくなってしまいます。免疫力は、心の明るさにも関係していると言われます。

 自分のチカラで病気と向き合おうとする時、ビワのような天然資源植物はきっとその助けになってくれます。

過去記事

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