枇杷の王国日記

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血液検査の季節!これが、腫瘍マーカーの3つの用途~『CEA』について

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 皆さんこんにちわ、枇杷の王国スタッフのSです。

 春になってお花見も落ち着くころ、そろそろ健康診断の季節です。検査の結果を、何気なくスルーしていませんか?基本的な血液検査でも、意味を知って結果を見ると自分の体の事が詳細にわかって、なかなか面白いものです。

今回は、血液検査の結果の中でも、気になる腫瘍マーカーの中から『CEA』について特集します。

癌のリスクをチェックできるが、万能ではない

  腫瘍マーカーとは、私達の身体の中で癌などが成長する際に、血中に増加する物質の総称です。数か月に1度でも継続して測定することで、レントゲンにも映らないような小さな腫瘍のリスクについて、チェックすることができます。また、腫瘍マーカーの種類によっては、どの臓器に腫瘍ができているのか、大まかに絞り込んでいくことも可能です。

 しかし、腫瘍マーカーは大まかに原因を特定できる反面、診断を確定させるには様々な追加検査で原因を突き止める必要があること。

 さらに、腫瘍が大きくならないと腫瘍マーカーは増加しないため、ごくごく初期の腫瘍については感度が鈍いなどの欠点もあります。

 これらのことから、一般的にお医者さんは、腫瘍マーカーを進行した癌の動向チェックに用いることが多いようです。つまり、一般的な健康診断では、特に異常がない限り腫瘍マーカーまで検査しません。

 こちらからオプションで検査項目に追加することはできますが、その事を知らない人も多いのではないでしょうか。

腫瘍マーカーの用途3つ

1:癌の早期発見(早く見つければ見つけるほど、癌は治療できる)

2:癌手術後の経過観察(再発などがないか、定期的にチェックする)

3:癌の勢いを判定する(治療の効果が出ているか確認する)

 

CEAは、腫瘍マーカーの代表格

 CEAは、胃癌や大腸癌の腫瘍マーカーとして有名ですが、すでにご紹介したとおり進行した癌があって初めて検知できます。大腸癌・膵臓癌・胆管癌・肺癌の場合で50%~70%、胃癌・食道癌・乳癌・子宮癌の場合で30~40%程度の確率で異常を発見できます。その他、肝臓癌、胆のう周辺の癌の検査にも用いられます。

 CEAは幅広い腫瘍に反応し、さらに喫煙や糖尿病、肝炎などでも上昇してしまうため、原因の特定には様々な臨床検査結果と組み合わせてみる必要があります。幅広くチェックできるため、まさに代表格と言えそうです。CEAの数値が上がった場合、とりあえず『体のどこかに腫瘍があるかも』ということがわかるわけですね!

 一般的な基準値は0.1~5.0ng/ml です。2倍以上高い異常値の場合は、癌などの疑いが高まっていきます。

 

 いずれにせよ、腫瘍マーカーはこまめにチェックしておいて損はありません。そして、自己申告するか、すでに異常がおきていない限り、通常の血液検査ではそこまでチェックしてくれないことも覚えておいてください。

 もちろん、日頃の体調管理や、セルフメディケーションが一番大切なのはいうまでもありません!

 

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