枇杷の王国日記

日本ビワ温圧療法師会本部によるブログ。ビワに関する情報、健康情報、活動などを随時配信。

認知症の兆候は、発症の12年前にわかる!? 認知症の執行猶予とは。

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皆さんこんにちは、王国スタッフのSです。

誰にでも、ウッカリした物忘れの経験があると思いますが、実はこの物忘れ、認知症の初期症状である場合があるんだそうです。

車の鍵をどこに置いたか忘れてみたり、印鑑をどこにしまったか忘れてみたり・・・。

わたくしSも、自宅ではトイレの電気を消し忘れる常習犯(しかも、指摘されると私は確かに消したと主張する)なので、少し不安な気持ちになります。

 今回は、海外の認知症に対する研究についてまとめました。

認知症の症状は、早ければ12年前には現れている?(アメリカ研究)

ケンタッキー大学の研究者らが、平均年齢73歳の年金受給者531名を対象に、認知症に関する調査を行いました。

調査は10年~12年間に渡る長期的なもので、『物の置き場所の失念』『電気の消し忘れ』『買い忘れ』などの日常でよくある物忘れの有無をアンケートで確認しつつ、病院で認知症の検査を受け続けてもらったそうです。

これによると、調査期間である約10年の間に、調査対象531人中6人に1人の割合で認知症が発症し、それらの患者の過去のアンケートを集計したところ、約80%の患者が平均9年前の時点から『物忘れ』を自覚しており、中には12年前にはすでに自覚していた患者もいたそうです。

重要なのは、『サインを見逃さない』『10年後の分かれ道』

自然な老化現象として、誰にでも物忘れは起きるものです。なので、少々物忘れが起きたからといって、直ちに悲観的になる必要は全くないと思います。

しかし、この調査結果の重要なことは『物忘れ』を感じてから、『認知症』を発症するまでに約10年もの期間、いわば執行猶予がある点ではないでしょうか。

誰にでも起こる老化現象なのか、認知症による症状なのか、素人では判別がつきません。そこで、物忘れを自覚したら、まずは脳機能を向上させるべく、頭の体操を怠らないこと。次に、気になるのであれば、早めに専門機関に相談し、臨床検査や、しかるべき施術、場合によっては投薬、サプリメントなどの補助食品で備えることも重要でしょう。

認知症は、早期対応で発症や進行を遅らせることが可能な病気です。

わたくし、Sが実際に見た認知能力改善のケース

わたくしのお知り合いの男性は、もともと元気な職人さんで、ご高齢なのに木に登ったり草刈に励んだり、パワフルな方でした。

ところが、ある時期を境に、ささいな日常会話でも『えーっと・・・あのー・・・』と言葉がスラスラと出ないことが増えていきました。ご本人も照れ笑いしたり、歳には勝てないね、なんて冗談を交わすものですから、いつもの様子に私もはじめ、気にも留めていませんでした。

しかし、その後1年ほどすると、奥様からも最近ご主人の様子がおかしいと相談され、『動作がゆっくり』『口数が減った』『笑わなくなった』などの変化をお聞きしました。私の目から見ても明らかな変化でした。

すぐに病院で適切な検査の相談をするようにオススメしたところ、医師より『認知症かどうかギリギリの所』と言われたとお聞きしています。

 

そこで、奥様とも相談して、今まで家事の一切を奥様にまかせっきりだった点に変化をつけて『料理するのは奥様・野菜を切るのはご主人』というふうに、家事を分担する作戦に取り組んでみました。

すると、約3ヶ月ほどで変化が起き、男性は率先して炊事場に立ち、掃除なども積極的にお手伝いされるようになっていきました。

さらに1年ほど経つ頃には、暗くこわばった表情も消え、おしゃべりで良く笑い、前後1ヶ月のスケジュールもバッチリ暗記する元気な姿に戻りました。

 

これは2~3年ほどの間に起きた、Sの知人男性のケースですが、みるみる悪化する男性の様子と、些細なことで劇的に改善していく様子が印象深かったエピソードです。

定年退職後の男性にとって、1日は時間を持て余すほど長く感じると聞きます。そんな時、何もしないでボーっと座っていると、10年後には認知症になってしまうかもしれません。軽作業や軽い運動は、脳のトレーニングになります。積極的に体を動かしましょう。

私が目にしたように、ご自宅の家事に参加してみるのもいい脳トレになるはずです。

 

過去記事

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