ガンの化学療法の副作用をビワ種エキスが改善する!?マウス実験
みなさんこんにちは、枇杷の王国のSです。
ビワは古くから民間療法に用いられ、特にビワ葉は1000年以上前の奈良時代から病める人々に重宝されてきました。当時は薬として珍重され、各国の古い文献にもその効用について書かれています。近年になって、ビワの種には葉よりもたくさんの有効成分が含まれていることがわかり、ビワの種を焼酎に漬け込むなどして家庭に備える人もたくさんいらっしゃるようです。
今回は、ビワ種の可能性を感じさせてくれる研究報告がありましたので、ご紹介したいと思います。
※本ブログ記事は、医学部付属病院の教授らによる研究報告をご紹介しています。マウスを用いた試験結果であり、人体に対する効果を実証するものではありません。また、この研究には教授らが独自に調整した、ビワの種をアルコール抽出したビワ種子由来エキスが使用してあります。
ガンの化学療法
ガンは多くの場合で命にかかわる病気です。この難病を人類が克服する為に、日夜、人類の英知を集めて様々な角度からガン治療研究が行われています。中でも、広く病院でも採用されているガン治療への回答の一つが、化学療法です。
抗悪性腫瘍剤、いわゆる抗ガン剤といわれる薬物による治療は、様々な副作用を伴います。その一つに、口内炎があります。
化学療法の副作用としての口内炎には、抗ガン剤の使用による活性酸素によるものと、免疫能力低下による細菌・真菌の感染によるものとに分けることが出来るそうです。
研究報告書には、『この口内炎の発症予防及び治療のために抗酸化作用のある薬物の有効性が検討されるなか、ビワ種子由来エキスのもつ抗酸化作用と抗炎症作用に着目して動物実験を行ったと』されています。
ビワ種子由来エキスを、抗ガン剤投与実験の一週間前から摂取させる
実験では、ゴールデンハムスターに5-FUという抗ガン剤を連続投与し、さらに頬粘膜を刺激して口内炎のモデルを作成したそうです。
実験の1週間前からビワ種子由来エキスを与えておいたマウスと、同様にお水を与えておいたマウスを用いて血漿中過酸化脂質濃度を測定したところ、ビワ種子由来エキスを与えたマウスの血漿中過酸化脂質濃度が下がっていることが確認されました。
また、口内炎の治りも早く、細菌感染も見られなかったそうです。
※抗ガン剤の影響で、血漿中過酸化脂質濃度は上昇する
ビワ種子由来エキスと、抗ガン剤の実験結果
以上の事から、研究報告には『ビワ種子由来エキスの投与により、酸化ストレスおよび口内炎部位の細菌感染が抑えられ、抗悪性腫瘍剤による口内炎の予防・改善に効果があると考えられます。』と結論付けられています。
あくまでマウスを用いた基礎試験であり、効果をうかがわせる結果が出たにとどまります。今後は天然由来成分として益々発展していくことに期待したいと思います。
ガン治療には、様々な問題が立ちふさがります。中には抗ガン剤のように強力な副作用を伴うものも多く、ガンの患者さん自身に重い負担となります。また、そばで看病するご家族にとっても、抗ガン剤の副作用で弱っていく姿を見るのは大変つらいと聞きます。
たとえば今回の研究に示唆されたように、今後天然由来の成分の中から抗ガン剤の副作用を和らげるような物質が発見されれば、ガン患者さんやご家族の穏やかな日常を支える強力な癒しをもたらしてくれるはずです。
1000年の前の偉大な先人たちは、このような実験結果など知る由もなく、ビワの良さを見出していたことに驚きです。
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