HSP(ヒートショックプロテイン)とは何か!?①
みなさん、こんにちは!!枇杷の王国スタッフのKです。本日は今、流行りの「HSP(ヒートショックプロテイン)」についての記事になります。
私は2006年トリノ五輪、フィギュアスケート金メダリストの荒川静香さんや2008年の北京五輪、女子マラソンで金メダルを獲得した野口みずきさんがきっかけでこのHSP(ヒートショックプロテイン)を知りました。CMや雑誌などでも取り上げられるようになったHSP(ヒートショックプロテイン)について掘り下げていきます。
HSP(ヒートショックプロテイン)とは?
HSPは1926年に科学者のリトッサ博士が発見した「タンパク質」だと言われています。
(Heat:ヒート:熱)
(Shock:ショック:ストレス)
(Protein:プロテイン:タンパク質)
それぞれの英語の頭文字を取って(HSP)と呼ばれるようになりました。
リトッサ博士の研究によるとほとんどの生物で生成可能なタンパク質で、熱に限らず色々なストレスによって増加することがわかってきました。
現在も研究が続けられ、様々なことに応用できるタンパク質であると注目されています。
期待される効果は以下の項目になります。
・自律神経調整
・睡眠の質の改善
・癌の予防
・美肌効果
・ダイエット効果・・・等々
これらはほんの一部で様々な疾患や美容なのでの効果も期待されているタンパク質です。
HSPを理解するキーワードは「ストレス」
このHSPというタンパク質を活かす、または理解するために必要な語句として頻繁に色んなところで目にするのが「ストレス」です。
1990年代あたりから日本でも頻繁に「ストレス」という言葉が出てきましたが、現代を生きる我々にとってストレスを感じずに生活するということは無いのではないかと考えます。
一般的に使われる、「ストレス」という言葉は「体に何らかの刺激(精神的刺激や物理刺激)が加わり体が良くない方面へ変わっていく状態」を指します。
ストレスにも種類があります。大きく分けると以下のような分類になります。
・物理的ストレス(X線、紫外線、高圧、騒音等)
・化学的ストレス(薬の副作用、活性酸素の増加等)
・生物学的ストレス(ウイルス、菌等)
・精神的ストレス(うつ病、恐怖、不安等)
体内の細胞が強いストレスを受けると、細胞内のタンパク質が傷つきます。HSPはそういった異常なタンパク質が出来ないように絶え間なく準備し、修復や分解をしてくれる作用を持っているのです。
要はHSPはストレスから我々を保護するために増える素晴らしいタンパク質だと言えます。
HSPによるタンパク質の修復、分解
上記したようにHSPの働きの主なものとしては「タンパク質の修復と分解」と覚えておけば良いでしょう。
細胞がストレスを受けると細胞内のタンパク質は傷ついて正常細胞と同じ働きが出来ない異常なタンパク質になることもあります。
その時HSPは何をするかというと
・異常なタンパク質⇒正常なタンパク質に修復
・修復不可なタンパク質⇒アミノ酸へ分解
という働きをします。
それならば「ストレスを与えないとHSP増えないの?」という疑問も出てきますが、HSPはストレスが無い時でもある程度生産され準備しているという性質もあります。
さらに優れた作用として「シャペロン作用」というものを持っています。
聞きなれない言葉ですが「シャペロン」とはフランス語で「介添え役」という意味があるそうです。
このHSPには3つの大きな「介添え役」の役割があります。
・「新しく生成されるタンパク質の合成」の介添え役
・「新しく生成されたタンパク質を必要な場所まで運搬」の介添え役
・「役割が終わったタンパク質の分解」の介添え役
というタンパク質の一生を無事に終えるために影からタンパク質を支える裏方的な役割もあるということです。
今回はHSPについての記事でしたがまだまだ他の情報もありますので次回に回したいと思います。
次回はHSPの働きの仕組みについてもう少し詳しい記事を掲載できればと思います。お楽しみに!!!!!!
過去記事
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参考文献:ヘルス・凪文庫「ストレス防御タンパク質HSP(ヒートショックプロテイン)健康に導く万能物質の正体
トップ画像、アイキャッチ画像版権:photoAC acworkさんより