とにかく鼻を温めよう!風邪の予防に効果が確認される
みなさんこんにちは、枇杷の王国のスタッフSです。気ぜわしくバタバタと日常が過ぎ、振り返ってみれば久しぶりの更新になりました。メールやお手紙で、楽しみにしてくださっていた皆様、大変お待たせいたしました。
すっかり寒くなって、本格的な冬が始まろうとしていますが、この季節に役立つ論文をご紹介したいと思います。
『体が冷えると風邪をひく』を証明
アメリカのイエール大学の研究報告によると、体温がほんの少し下がるだけでも風邪をひくリスクが急激にあがることが示唆されたようです。
そもそも、真冬に薄着で出かけたり、濡れた髪を乾かさないでいると風邪ひくなんて一般常識ですが・・・その理由が微生物学的に十分説明できたそうです。
ポイント① ウイルスの好む温度
一般的な風邪の原因ウイルスとしてライノウイルスが有名ですが、実はこのウイルスには増殖する最適温度が存在することが判明しました。
わたしたちの体内深部の温度は、約37℃に保たれています。ところが、背中の表面や指先、鼻腔内などの身体の末端では、冷えて32℃~33℃まで体温が低下しています。
実は、ライノウイルスは人の深部体温である37℃ではほとんど増殖できないのに対し、33℃付近だと爆発的に増殖することが発見されました。
冬の冷たい空気を吸って冷えた鼻は、風邪のウイルスにとって増殖のチャンスなのです。
ポイント② 冷えると『免疫機能』が働かない
2つ目のポイントが、免疫機能です。
風邪を引いたときに熱が上がるのは、風邪のウイルスや菌を身体から追い出すため、ウイルスの増殖を鈍らせて免疫が仕事をしやすいように環境を整える、ひとつの防御機能です。一般的に免疫は低い体温では十分に機能しないため、平均体温が35℃台の人は『癌体質』などと言われます。
体内への玄関口である鼻腔に菌やウイルスが感染した場合、初期免疫である好中球(白血球の仲間)が駆けつけて水際で侵攻を防ごうとします。
ところが、鼻腔内の温度が33℃以下に冷え込む冬場、体温が低すぎて免疫がうまく機能しなくなるのです。
これで、夏に風邪をひきにくい理由も説明がつくようです。
ウイルスが増殖しやすい温度に加え、免疫パトロールまで手薄な、冬場の冷えた鼻・・・。
ザルで小麦粉を掬おうとするように、次々とウイルスの侵入を許してしまいます。
予防方法はシンプル『鼻を温める』
ここまで原因がわかれば、対処方法は簡単ですね。
冬場の風邪を予防するには、とにかく鼻を温めることがイチバンと言えます。
(手洗い・うがいは当然ですが)
マスクをつけることは、鼻を冷やさないためには効果的ですし、マフラーで覆ったり直接手で温めたりしても十分効果的です。
ビワの種も効果的!
生産者の方に聞いたところ、ビワの種を日頃から『良く噛んで』食べることで粘膜を保護する健康法もあるようです。
ビワの種には抗菌作用や抗炎症作用のある化合物も含まれており、花粉症シーズンには症状を和らげる民間の知恵として取り入れられてもいます。
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