枇杷の王国日記

日本ビワ温圧療法師会本部によるブログ。ビワに関する情報、健康情報、活動などを随時配信。

腸内細菌も寝不足に!?体内時計の異常が肥満を引き起こすことも

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みなさんこんにちは、枇杷の王国のSです。

睡眠や消化運動など、私達の身体は毎日決まったリズムで動いています。

たとえば、目覚まし時計が無くても決まった時間に目が覚めたり、時間になるとお腹が鳴ったりしますよね。これらを管理している体内時計は極めて正確で、規則正しい生活を送っていると、脳や内臓もキチンと時間に合わせて仕事してくれます。

しかし、不摂生を繰り返すと体内時計に時差ボケが生じ、不眠症や集中力の低下、内臓疾患や高血圧など、様々なリスクを上昇させます。

そして、私たちの腸内に住む細菌も体内時計の影響を受けていることがわかりました。

 体内時計は、睡眠・日光・食事のリズムで来まる

私達の1日のリズムは、睡眠時間を中心に決まります。しかし、たっぷり睡眠をとれていたとしても、カーテンを開けて日光を浴びなければ、夜モードから昼モードへの切り替えがうまくいかずに徐々に体内時計は狂い始めます。

また、食事のリズムも重要な要素です。食事は単に口だけで行うわけではなく、脳や、胃、肝臓、膵臓、大腸、小腸を巻き込んだ一大イベントです。決まった時間に食事をする習慣は体内時計を構築し、これら臓器の働きをよりスムーズにし、消化、吸収能力を高めるだけでなく便などの悪害な老廃物を排泄しやすくします。便秘がちな人ほど、良く噛んで朝食をしっかり摂ると効果的でしょう。

腸内細菌にも、日勤細菌、夜勤細菌がいた

ワイツマン科学研究所によると、腸内細菌のバランスも一日のリズムを刻んでいることがわかってきたそうです。お昼になると一部の細菌達が増加し、夜にはまた別の細菌達が増加し、しかもこれが毎日規則正しく繰り返しているのだとか。

意図的に時差ボケを作り出したマウスの実験では、消化能力の低下や体重増加などが確認されたそうです。

人間でも、時差ボケが腸内細菌に変化を引き起こした

アメリカからイスラエルへ飛行機で移動し、時差ボケ状態になった男性を対象に腸内細菌を調べたところ、やはりマウスと同様に腸内細菌が変化したそうです。なかでも肥満を引き起こすとされるファミクルテス属の増加がみられ、当時の男性の便を移植されたマウスは実際に体重が増えてしまいました。

ところが、2週間後に男性がアメリカに帰国し元の生活リズムに戻ると、自然に腸内細菌のバランスも戻ったようです。

昔の人の言うことは正しかった!

昔から、「早起きは3両の得、宵寝は5両の得」といい、規則正しい生活は盛んに推奨されてきました。不規則な生活が、腸内細菌にまで異常を引き起こすとしたら、私達が思っている以上に生活リズムと健康状態は深く結びついているのだと感じました。

どんなに健康に気を使って食べ物やサプリメントにこだわっても、毎日のリズムを規則正しくしないと効果半減のような気がします。

 

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