枇杷の王国日記

日本ビワ温圧療法師会本部によるブログ。ビワに関する情報、健康情報、活動などを随時配信。

朗報!痩せやすい体質を作る腸内細菌が見つかる!

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みなさんこんにちは、枇杷の王国のSです。

前回は、太りやすい体質をつくる謎のデブ菌の存在に触れました。飼っている腸内細菌によって、同じものを食べても太ってしまうなんて恐ろしいですね・・・。

一方で、去年の学術誌に驚きの学説が発表されました。

誰もが羨む『痩せる体質』の秘密も、やはり腸内細菌にあるというのです。

デブ菌の対極、ヤセ菌!その名もクリステンセネラセエ!

マウスを使った研究では、肥満のドナーから腸内細菌を移植したマウスは数週間以内に肥満になり、痩せたドナーから腸内細菌を移植したマウスはスマートな体型を維持することがわかっています。もちろん、同じ餌を食べているにもかかわらず・・・。

肥満のドナーの腸内フローラを移植すると、移植されたマウスが肥満になる事は、前回の記事にまとめました。腸内細菌のバランス異常が太りやすい体質にさせていることは間違いないようですが、デブ菌の正体はまだ掴めていません。

一方で、痩せる体質にしてくれる腸内細菌は特定されたようです。その名も、クロストリディウム属のクレステンセネラセエ!マウスを使った実験で、太りにくい体質にしてくれることが判明しています。

食事や運動量に左右されずにスマートな体型

決め手は、クリステンセネラセエが腸内に分泌する短鎖脂肪酸!??

デブ菌の研究時にも行ったように、腸内にクリステンセネラセエを移植したマウスは、反対に、食事や運動量にかかわらずスマートな体型を維持することがわかっています。

未だに、なぜクリステンセネラセエが腸内に住み着くと痩せるのか、詳しいメカニズムは不明です。有力な候補として、彼らが分泌する短鎖脂肪酸が私たちの脂肪の代謝に好影響を及ぼしているのではないかと考えられています。

腸内細菌は、私たちが摂取した食物をエサに増殖しています。その際に排出される分解物・分泌物のひとつが短鎖脂肪酸です。ちなみに、短鎖脂肪酸のカテゴリーには、酪酸などの機能性を持つ化合物が知られています。

これらの、腸内で分泌された短鎖脂肪酸などの化合物を、私たちは日常的に腸から吸収しています。クリステンセネラセエが分泌した短鎖脂肪酸は、脂肪細胞の肥大(肥満化)を予防し、筋肉で脂肪を燃焼させる効果があると考えられているのです。

余談ですが、腸内細菌が悪影響を及ぼす化合物を分泌しても、私たちは無意識に腸から吸収してしまいます。悪玉菌が多い人は、知らないうちに様々な病気のリスクを上げてしまうのです。

クリステンネセラセエは、どうやったら増やせるのか!?

ぜひとも私の腸にもお招きしたい痩せる腸内細菌ですが、どうやれば増えるのでしょうか。

1000人以上を調査した結果、普通の兄弟よりも双子の腸においてクリステンセネラセのバランスが似ており、双子でも太っている人にはクリステンセネラセエが少なかったようです。これが意味するところは、クリステンセネラセエが腸に住み着くかどうか、遺伝的な体質によって決まる可能性がある、ということです。

つまり、私たちの『痩せやすい』体質は、遺伝と腸内細菌バランスの2つの要因で決定されるという事なのです。

 

しかし、家族全員、肥満がちな家系でも悲観することはありません!

少なくともマウスでは、便移植によって腸内に『痩せ菌』をお迎えできることがわかっています。

さらに、ヨーグルトなどのプロバイオティクス食品のように、経口でクリステンセネラセエを摂取したら痩せるかどうか、研究が行われています。

近い将来、腸内細菌をコントロールすることで、理想の肉体を手に入れる日が来るかも?!

 

さらに、腸内細菌シリーズは続きます。

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過去記事

 

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